ドラゴンズ史上一番速い球を投げたのは誰か?平成令和編
157キロはドラゴンズの日本人最速
与田剛はマツダスタジアムの広島戦で157キロを投げ話題になりました。与田の場合は、まさに力のある剛速球。しかし、亜細亜大学時の評価は、スライダーが良いという事で獲得しました。プロに入ってから直球に磨きがかかり抑えとして活躍し、新人王に輝きました。しかし、右手指先の血行障害で活躍できたのは、ほんの数年でした。
怪我と言えば中里篤史
中里篤史はデビューのジャイアンツ戦で150キロを計測。
数字以上にボールが浮き上がってくるような伸びがあり、将来を期待されていましたが、2年目、春の沖縄キャンプ中に階段から落ちそうになり、手すりを掴んだ際に右肩を脱臼しました。この大怪我の影響で、肩にスタミナがなく、ルーキー時代の様な球速も出なくなりました。
2006年のウエスタンリーグで彼の投球を見ましたが、7回まで12三振を奪い、カーブにもキレがあり、2軍の打者を全く寄せ付けませんでした。
まさに天才型のピッチャーで、怪我の影響で選手生活が短くなったのはとても残念です。
快速王子の浅尾拓也
浅尾拓也も157キロを計測しています。しかし、彼は剛速球と言うタイプではなく、切れのある直球とフォークを巧みに操る投球に徹していました。中継ぎ投手でMVPを受賞した
プロ野球史上初。コンパクトにまとまった投法で、牽制、フィールディングも上手く、盗塁の機会すら与えず、相手チームからバントをされ、進塁されたケースは見たことがありません。パーフェクトなピッチャーでしたが、酷使され、選手生活は短命に終わりました。
158キロ左腕のジェリーロドリゲス
オーソドックスな左腕ではなく、リーチを生かした横手からの変則フォーム。クロス気味に右打者のインコースに来るストレートは威力抜群。左バッターには外へキレの良いスラーダーを投げ封じ込む、頼もしい変則左腕でした。
2018年9月15日マツダスタジアムの広島カープ戦。先頭打者田中広輔への5球目に158キロを計測しました。これは、元、西武ライオンズの菊池雄星を抜いて、日本人左腕最速の記録。この年は、セットアッパーとして活躍、41ホールド、防御率も1点台で最優秀中継ぎ投手賞を受賞しました。しかし、翌年、メジャーのレンジャースへ移籍。活動期間はわずか2年でした。
若手の有望株
お亡くなりになった木下雄介選手も154キロを出し、2021年春のキャンプでも藤川球児さんが絶賛。浮き上がる様なストレートを投げていました。まだまだ、これからと言う時に…。とても残念です。
若手の有望株は、何と言っても背番号18の梅津滉大。故障がちなところが欠点ですが、ポテンシャルはチーム随一。角度のあるストレートは威力抜群。変化球でストライクが取れればエースになれます。
まだ見ぬ有望株は、石川翔。育成選手となりましたが、故障がなければ梅津以上の逸材です。
近年の抑えは外国人
ライデルマルチネスは、ストレートは最高161キロを計測
球が速いだけでなく、長身から投げ下ろしてくる為に、目線が上がって打者はわかっていても打てません。時折投げるチェンジアップも140キロを超え、まさに異次元の投球。
ストライクさえ入れば、まさに「向かうところ敵なし」の剛速球です。
今のところ、ドラゴンズ史上、最速の投手は、このライデルマルチネスで間違いなし。
そして今後の速球王は、ドラフト1位の高橋宏斗に期待しましょう。