今年の新人王はハイレベル

栗林良史が新人王に輝きました。

0勝1敗 防御率0.86 37セーブ特筆すべきは、セーブスチュエーションで登板して失敗が一度もない事。しかも、被ホームランは最終戦で打たれたヤクルトの宮本丈のただ1本。しかも、栗林は侍ジャパンの抑えでも全試合登板し活躍、金メダル獲得に貢献しました。まさに、新人王にふさわしい大車輪の活躍でした。

ベイスターズ牧秀悟

新人王の対抗はベイスターズの牧秀悟でした。打率314 22本塁打の素晴らしい成績で、サイクルヒットも達成し、しかも、長嶋茂雄が持っていた新人最多2塁打の記録も破りました。

タイガース勢も3人が躍動

タイガースの佐藤輝明は前半戦ではホームランを連発しましたが、一方で三振も多くなり、2軍落ちも経験。その後も野手連続打席無安打の不名誉なプロ野球記録に並ぶなど、後半戦は失速しました。しかし、前半戦は間違いなくタイガースの躍進に貢献しました。

ドラフト6位のショートの中野拓夢は逆に後半戦から、レギュラーのポジションを掴むと、好守を連発。盗塁王に輝きました。驚くべきはその盗塁の成功率。93.8%で失敗はわずか2個。

ドラフト2位の伊藤将司は10勝7敗 防御率2.44と後半は、先発ローテーション入りしてタイガースの分厚い先発投手陣を支えました。しかし、漏れた新人王候補の選手も表彰されたのは救いでした。

これだけのハイレベルの複数の新人王争いは過去に一度だけありました。

●1998年の我がドラゴンズの川上憲伸がこの年、14勝6敗 防御率2.57。

●ジャイアンツの高橋由伸が、打率.300 19本塁打 75打点.

●タイガースの坪井智哉は打率.327でトップバッターを務め。過去のNPB新人最高打率を更新。

●広島カープの小林幹英9勝を挙げ、18セーブで抑えを任されました。

この年1998年はこの4人が候補に選ばれましたが、実話、ふたを開けたら川上憲伸の圧勝。これには前年最下位から2位に押し上げた事の評価と最大のライバル高橋由伸との対戦成績22打数わずか1安打が決め手になりました。この年も、新人王から漏れた3人もセ・リーグ会長特別表彰を受けました。

そしてドラゴンズの新人は?

残念ながら、我がドラゴンズからは新人が誰も出てきませんでした。わずかに出てきたのは森博人だけですが、12回を投げ、防御率3.00と全く物足らない成績でした。しかし、奪三振が多く、今後に期待をしたいですね。

余談ですが、過去にプロ入りして0勝のまま、新人王に輝いたのは栗林が初めてではないでしょうか?

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