タンケと呼ばれたビシエド
ビシエドはキューバ時代、戦車を意味する「タンケ」と呼ばれていました。
キューバにジュニア時代にはなんと、ショートを守り、サードと外野も兼務。同世代では圧倒的な成績を残して、オマールリナレスと比較されるほどでした。2006年の第一回WBCに選出されるほど、順調な野球人生を送っていましたが、筏に乗ってキューバを脱出、フロリダ半島に上陸、亡命しました。
昔、ドラゴンズにいたバルデスも同じように筏で亡命していましたね。
その後、メジャーリーグのホワイト・ソックスに入団。その丸まった体形から「ザ・タンク」と名付けられていました。同じキューバ人でも、ライデル、アリエル・ロドリゲス、今回入団した、ガルシア、レビーラとは全く、入団の経路が違います。
プル・ヒッターだったビシエド
ホワイト・ソックス時代のビシエドは、三振かホームランの典型的なプル・ヒッターで、粗い打者でした。そして、素行も良くないと、ジャイアンツ、タイガースも獲得を見送りました。
しかし、ドラゴンズに入団すると、振り回すことなく、コンパクトに振り抜き日本野球に適応。そして首位打者を獲得するなど、アベレージヒッターに見事変身。守備でも、ファーストを守りゴールデングラブ賞を獲得するなど、日本野球で成功した数少ない外国人選手となりました。
野球だけでなく、日本の生活が好きになり、親日家となった事が成功の大きな要因ではないでしょうか?
息子さんも、大須のジュニア野球チームに所属して、活躍中。
将来は、ドラゴンズに入団して活躍するシーンが見たいですね。ドラゴンズファンは皆、嬉しいどころかきっと涙するでしょう。
打ち出したら止まらない
ビシエドの特徴はなんと言っても、好調時は打ち出すと止まりません。
愛称の「タンケ」の戦車どころかまるで「ブレーキの壊れたダンプカー」スタンハンセンの様な状態で、誰も止められません。どんな投球をしても打たれます。気に入らない事は、好調時になると必ず死球を食らう事です。そして、彼はぶつけらえた相手に向って行きません。日本の野球に変にアジャストしてしまったのです。
ここは、ハンセンの様に「ウエスタン・ラリアット」で相手を威嚇することが大事だと思います。
ビシエドに倣え
さて、レビーラですが、初登場でいきなりホームラン、貴重なタイムリーも放ちました。これには、評論家もビックリで賞讃の声が多数。おおむね、あれだけ振られると怖い、間違えると一発がある。そして、23歳という若さ。
しかし、あの顔で23歳とは、ホームランよりも驚きました(笑)