やっと出てきた期待の若竜岡林勇希
高校時代は153キロの剛腕二刀流
地元、三重県、菰野高校出身のプロ入り2年目の外野手。高校時代は元々投手でした。
昨年も終盤に1軍に出場し、プロ初安打も放ちましたが、守備に不安があり、走塁も牽制球で刺されるなど、経験不足を露出しました。しかし、今年は急成長をみせました。
去る10月5日の広島戦、後がない9回裏2死1,2塁からセンター前にヒットを放ち、高橋周平へ繋ぎ、サヨナラ勝ちのお膳立てをすると、10月7日の広島戦では、更に躍動。この日、岡林はレフト前にヒットを放つと、ライト戦にタイムリーツーベス。最終打席でも1塁強襲内野安打で、プロ入り初の猛打賞。
鈴木誠也からのサプライズ
この日2回に守備に就くと、何故か定位置に60番と描いてありました。これは、同じライトを守る、広島鈴木誠也から「落書きのプレゼント」
おそらくロジンパックで試合中に描いたと思われます。そんなプレゼントに、本人は照れ笑いを隠せず。一度も面識もない侍ジャパンの4番からのプレゼントも戸惑いがある初々しさ。
実は、岡林のお兄さん、岡林飛翔選手が、広島カープの育成選手で在籍していました。こんなところに、鈴木誠也との縁があります。この試合、残念ながら負けゲームでしたが、そんな中でも岡林の存在感が輝きました。
三拍子揃った選手
横浜DeNA戦でも、初回にファウルで12球粘って四球を選び、チャンスを拡大。4打席目に、インコース低めの難しいボールを、肘を上手くたたんで、ライト前に運びました。
レフトの守備では、スライディングキャッチを何度か見せ、ライトを守っても、強肩を生かした送球は見事。さすが、高校時代は150キロを投げる投手だっただけの事はあります。
ドラゴンズの5位は出世する
ドラゴンズのドラフト5位は出世する順位です。過去には、山本昌、井端弘和、大島洋平、祖父江大輔、阿部寿樹、藤島健人と活躍した選手がずらり。
ドラフト下位指名でも、これだけの選手が過去にいるというのはドラゴンズのスカウティングは見事です。
来季はセカンドも守る
立浪監督の意向で、来季はセカンドを守れるようにと、秋季キャンプから練習を始めました。少しでも出場機会が増えるようにと、首脳陣の期待も伺えます。そして、1軍では盗塁を2個しか決めていませんが、ファームではチーム最多の17盗塁を決めています。今後は俊足にも期待したいですね。
アライバを目指せ
そして、来季は岡林、高松のフレッシュな1,2番コンビが見たい。アライバのような何でも出来る、相手チームが嫌がる様なツートップになって欲しい。